Sinuslift・Socketlift

上顎洞底挙上術とは

上顎の奥歯のすぐ上には、副鼻腔の一つである上顎洞という空洞があります。この上顎洞までの骨の高さが不足している場合は、上顎洞底挙上術という骨造成方法を行うことで、骨の高さを増やし、インプラント治療が可能となります。
上顎の奥歯で骨がない場合の骨造成方法には大きく分けて2つあり、今ある骨の高さによって治療方法が変わります。
通常、インプラントの長さは約8~10mm前後のものを用います。そのため、今の骨の高さが10mm以上ある場合は、骨造成を行う必要はなく、そのままインプラントを埋入することが可能です。しかしながら、自分の骨の高さが8mmに満たない場合は、上顎洞の底部にある粘膜(上顎洞底粘膜:シュナイダー膜ともいう)を挙上しスペースを作り、そこに骨造成をすることで骨の高さを増やす治療、すなわち上顎洞底挙上術が必要となるのです。

骨の高さが足りない時の
上顎洞底挙上術

サイナスリフト

インプラント埋入と同時に行う比較的短期間の治療法

サイナスリフトは主に、今ある自分の骨の高さが6mm未満の場合に必要となる治療方法です。また今ある自分の骨の高さが3〜5mmの場合はサイナスリフトと同時にインプラントを埋入することが可能ですが、今ある自分の骨の高さが3mm未満でインプラントを固定するだけの骨の厚みがない場合はサイナスリフトのみを行い、約6~8ヶ月の間に人口骨が上顎洞内で固まるのを待った後にインプラント埋入手術となります。サイナスリフトは上顎の側面から骨に穴を開け、そこから小さなスプーンのような器具で直接上顎洞底粘膜を剥離・挙上していきます。挙上したスペースに人工骨を移植し、もともとの既存骨が3mm以上あればインプラントの埋入を行います。

ソケットリフト

外科的侵襲が必要な比較的長期的な治療法

ソケットリフトは主に今ある自分の骨の高さが6mm以上残っている場合に適用されます。これはソケットリフトが骨の高さを2~4㎜程しか増やすことが難しいとされているからです。インプラントを埋入する穴からソケットリフト専用の器具を挿入し、上方に向かって器具をたたくことで上顎洞底に空間を作る方法です。できた空間に人工骨を入れた後に、インプラントを埋入します。インプラント埋入後は3ヶ月ほど待ち、インプラントの人口歯を製作する流れとなります。

治療の流れ

サイナスリフト

  • STEP.1

    初診

    ・検査(咬み合わせの状態、歯周病の状態、全身の健康状態など)
    ・資料採取(CT撮影、お口の中の型取り、)
    ・治療計画について大まかな説明と希望の聴取
  • STEP.2

    2回目

    ・治療計画とお見積りの説明
    ・必要に応じて、手術前に必要な処置・医科との連携
  • STEP.3

    3回目

    ・サイナスリフト+インプラント埋入手術(同時に手術が行えるかは、骨の高さによって異なります。)
  • STEP.4

    4回目

    ・抜糸・消毒
  • STEP.5

    5回目以降(手術から6か月以降)

    ・仮歯の型取り・装着・調整
    ・最終的なセラミック歯のための型取り・試適・装着・調整
  • STEP.6

    治療後

    ・メインテナンス(約3か月に1回)

ソケットリフト

  • STEP.1

    初診

    ・検査(咬み合わせの状態、歯周病の状態、全身の健康状態など)
    ・資料採取(CT撮影、お口の中の型取り、)
    ・治療計画について大まかな説明と希望の聴取
  • STEP.2

    2回目

    ・治療計画とお見積りの説明
    ・必要に応じて、手術前に必要な処置・医科との連携
  • STEP.3

    3回目

    ・サイナスリフト+インプラント埋入手術
  • STEP.4

    4回目

    ・抜糸・消毒
  • STEP.5

    5回目以降(手術から3か月以降)

    ・歯の型取り・装着・調整
    ・最終的なセラミック歯のための型取り・試適・装着・調整
  • STEP.6

    治療後

    ・メインテナンス(約3か月に1回)

治療期間・回数

サイナスリフト
(インプラント埋入と同時):
6~8か月程度
サイナスリフト
(インプラント埋入は別):
12か月程度
ソケットリフト:3か月程度

笹塚あんず歯科の
治療の特徴

  • インプラントを長く持たせる事が可能

    最新の医学的根拠に基づいて治療を行うため、治療期間、材料を適切にすることでインプラントを長く持たせることができます。
  • 歯科麻酔医による静脈内鎮静を
    併用することも可能

    手術に対する不安や恐怖感が強い患者様に対しては、歯科麻酔医の静脈内鎮静を併用することで手術を楽に受けることができます。